はじまり
組み立てが終わったなあ。
じゃあPCを試すか。
※当ページはアフィリエイト広告を利用しています。
PCの性能をまとめておきたい。
今回、初めて自作したPCを使ってベンチマークテストやらゲームのFPSの比較結果を記録しておきました。以前に同じぐらいの価格で購入して使っていたゲーミングノートPCからどれぐらい性能が向上したのかを検証しています。
2年前に40万円で買ったノートPCと、その2年後に40万円で自作したゲーミングデスクトップのベンチマークを計測して比較した記事です。
PCの構成
今回比較していく2台のPCの構成はこれらで行きます。
エントリーナンバー1番、「ROG Strix SCAR 17 G733ZX-I9R3080T」です。ゲーミングノートPCです。2022年に新品で¥399,800で購入しました。
Part | Product |
---|---|
GPU | NVIDIA GeForce RTX™ 3080 Ti Laptop |
CPU | Intel Core™ i9-12900H |
Motherboard | ASUSTeK Computer Inc. G733ZX 1.0 |
RAM | SK Hynix HMCG78MEBSA095N (16GB x2) |
SSD | 分からん。(1TB) |
OS | Windows 11 Home |
エントリーナンバー2番、最近組んだ自作デスクトップゲーミングPCです。パーツのあれこれの内容は以下の通りで、全て2024年に購入して合計金額が¥425,402でした。
Part | Product | Price |
---|---|---|
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER | 192,891 |
CPU | AMD Ryzen 9 7950X3D | 104,980 |
Motherboard | B650 Steel Legend WiFi | 27,480 |
RAM | ADATA_XPG_LANCER_RGB_AX5U6400C3216G-DCLARWH (16GB x2) | 23,980 |
SSD | KIOXIA 内蔵 SSD 2TB NVMe M.2 Type 2280 EXCERIA PLUS G3 SSD-CK2.0N4PLG3N (2TB) | 17,780 |
Power Supply Unit | KRPW-GA850W/90+/WHITE | 14,273 |
CPU Cooler | DEEPCOOL AK620 DIGITAL WH R-AK620-WHADMN-G | 10,480 |
Case Fan | DEEP COOL FK120 R-FK120-BKNPF1-G-1 x2 | 1,376 |
PC Case | Antec FLUX | 16,980 |
OS | Windows 11 Home | 15,182 |
エントリーナンバー2番の自作PCの、各パーツを選ぶ過程は、別の記事に載せておきました。よければご参考いただければと思います。
組み立ての過程は、別の記事に載せておきました。ハードウェア面の参考にどうぞ。
パーツ毎の性能値の比較
それでは性能を比較していきましょう。
まずは、パーツ毎に各メーカーから公表されている値を比較します。CPU-Zから手に入れた情報もあります。
CPU
CPUは、2年前はIntel Coreシリーズ、その2年後はAMD Ryzenシリーズとしています。
自作デスクトップが積んでいるCPUの方が、コア数、スレッド数、クロック周波数など、殆どの指標において向上しています。そこに加えてTDPも2倍以上に増えていますが、デスクトップの最大の利点と言ってもいい排熱性能は仕上げたつもりなので、おそらくCPU本来の能力がちゃんと引き出されて、より高いパフォーマンスを出せると思います。あと、L3キャッシュの容量も24MBから128MBに増えました。ここが増えたのでかなりゲーム性能が上がりそうです。
ROG Strix | 自作デスクトップ | |
---|---|---|
CPU | Intel® Core™ i9-12900H | AMD Ryzen™ 9 7950X3D |
発売日 | 2022年第1四半期 | 2023年1月 |
プラットフォーム | モバイル | デスクトップ |
コア数 | 14(パフォーマンスコア:6、効率コア:8) | 16 |
スレッド数 | 20 | 32 |
ベースクロック周波数 | 3.8 GHz(効率コア) | 4.2 GHz |
最大ブーストクロック周波数 | 最大5.0 GHz(パフォーマンスコア) | 最大5.7 GHz |
L1キャッシュ | – | 1 MB |
L2キャッシュ | – | 16 MB |
L3キャッシュ | 24 MB | 128 MB |
製造プロセス | Intel 7 (FinFET) | TSMC 5nm FinFET |
TDP(熱設計電力) | 45 W | 120 W |
メモリタイプ | DDR5-4800、DDR4-3200、LPDDR5-5200、LPDDR4x-4267 | 2x1R DDR5-5200、2x2R DDR5-5200、4x1R DDR5-3600、4x2R DDR5-3600 |
最大メモリサイズ | 64 GB | 128 GB |
内蔵グラフィックス | Intel® Iris® Xe Graphics | AMD Radeon™ Graphics |
グラフィックス最大周波数 | 1.45 GHz | 2.2 GHz |
PCI Expressバージョン | PCIe 4.0 | PCIe 5.0 |
ソケット | FCBGA1744 | AM5 |
最大動作温度 | 100°C | 89°C |
RAM
ROG Strixの方のメモリ性能はこの公式ページから確認しました。どちらもDRAMの製造はSK Hynixですが、自作デスクトップPCの方が、CAS Latencyおよびクロック周波数が向上しています。
ROG Strix | 自作デスクトップ | |
---|---|---|
Part Number | HMCG78MEBSA095N | AX5U6400C3216G-DCLARWH |
Module Manuf. | SK Hynix | A-DATA |
DRAM Manuf. | SK Hynix | SK Hynix |
Capacity | 16GB x2 | 16GB x2 |
Speed (MT/s) | 4800 | 6400 |
Memory Timing | 40-39-39 | 32-39-39 |
DRAM Type | DDR5 | DDR5 |
Module Type | SO-DIMM | UDIMM |
Voltage (V) | 1.10 | 1.35 |
GPU
GPUも、ノートPCから自作デスクトップになって、CPUと同様に殆どの性能が向上しています。CUDAコアやクロック周波数が1.4~2倍に向上して、VRAMもGDDR6Xになって帯域幅が上昇しているようです。
デスクトップ用のGeForce RTX 3080と比べても全体的な性能がかなり向上しています。
ROG Strix | – (参考) | 自作デスクトップ | |
---|---|---|---|
GPU | GeForce RTX 3080 Ti Laptop GPU | GeForceRTX 3080 | GeForce RTX 4080 SUPER |
CUDA Core | 7424 | 8704 | 10240 |
Shader Core (TFLOPS) | – | – | 52 |
Ray-Tracing Core (TFLOPS) | – | – | 121 |
Tensor Core (AI TOPS) | – | – | 836 |
Boost Clock (GHz) | 1.59 | 1.71 | 2.55 |
Base Clock (GHz) | 1.125 | 1.26 / 1.44 | 2.29 |
Memory Type | GDDR6 | GDDR6X | GDDR6X |
Video Random Access Memory (dedicated: GB) | 16 | 12 / 10 | 16 |
Memory Interface Width (Bit) | – | 384 / 320 | 256 |
Max GPU Temperature (C) | – | 93 | 90 |
Average Power Consumption (W) | – | – | 246 |
System Requirements Power (W) | 750 | 750 | 750 |
SSDは片方が特定できなかったので比較はしません。
CrystalDiskMark
まずはSSDの性能から見ていきます。デフォルト設定の「5 1GiB」で測定しました。
それでは、エントリーナンバー1番、「ROG Strix SCAR 17 G733ZX-I9R3080T」(2022年)です。
次に、エントリーナンバー2番、自作デスクトップゲーミングPC(2024年)です。
あれぇ、デスクトップの方が弱くないか・・・?
シーケンシャルリード(SEQ1M)ではROG Strixが大幅に高速。特にマルチスレッド(Q8T1)での読み込み性能の差が顕著です。
自作デスクトップは書き込み性能、特にSEQ1Mでのマルチスレッドライト(Q8T1)でROG Strixを上回っています。
ランダムアクセス(RND4K)では、両者の性能差は比較的少ないですね。ゲームのワールド生成はROG Strixの方が速かったりするんでしょうかね? ゲームのセーブ作業は自作デスクトップの方が速そう。
テスト項目 | ROG Strix (MB/s) | 自作デスクトップ (MB/s) | 増減値 (MB/s) |
---|---|---|---|
SEQ1M Q8T1 Read | 6802.64 | 5049.60 | -1753.04 |
SEQ1M Q8T1 Write | 2230.18 | 3949.01 | 1718.83 |
SEQ1M Q1T1 Read | 3630.20 | 2934.34 | -695.86 |
SEQ1M Q1T1 Write | 2214.47 | 3912.13 | 1697.66 |
RND4K Q32T1 Read | 743.80 | 700.83 | -42.97 |
RND4K Q32T1 Write | 601.61 | 374.84 | -226.77 |
RND4K Q1T1 Read | 58.12 | 53.05 | -5.07 |
RND4K Q1T1 Write | 268.01 | 264.47 | -3.54 |
Cinebench + Hardware Monitor
新しい方が負けてるって、なんか不穏な始まり方ですね・・・。まあ、気を取り直して次の計測に参りましょう。
次は、CinebenchでCG画像のレンダリング性能を見てみます。CPUのシングルコア、CPUのマルチコア、GPUの3種類で計測します。そして、その間のCPUとGPUの状態をHardware Monitorでモニタリングしていきます。
ROG Strixのテスト
まずは古いノートPCの方からです。CPUのマルチコアによるレンダリングでは、CPUの温度は90℃周辺を推移しました・・・。全然排熱できてない・・・。
CPUのシングルコアの方では、マルチコアほどCPUの温度は上がりませんでした。CPUのレンダリングスコアはこんな感じです。
そしたら最後に、GPUによるレンダリングテストです。GPUも相変わらず高い温度を推移しています・・・。
GPUのレンダリングスコアが出ました。ふむふむ、なるほどです。
自作デスクトップのテスト
次に、新しいデスクトップPCのテストです。初めはCPUのマルチコアによるレンダリングテストで、CPUの温度は80℃後半以下を推移しました。まあ問題ないレベルではないでしょうか。
CPUのシングルコアによるレンダリングテストのスコアが出ました。なんか数字が増えたような・・・。
そして、GPUのレンダリングテストです。50℃周辺を推移していて、かなりちゃんと冷ませていますね。
GPUのレンダリングのスコアが出ました。かなり数字が増えたような・・・。
CinebenchおよびHardware Monitorの結果の比較
以下が、CinebenchおよびHardware Monitorの測定結果を比較した表です。
パーツの性能が上がったことも然り、ちゃんと冷却されているおかげでそのパーツの性能をしっかり引き出せていることが窺えます。
古いノートPCの方も一応、Core i9ですからね。なのに、マルチコアのスコアは2倍の差が付いています。あまりチップの温度が上がらないシングルコアのテストではあまり差が付いていませんね。やはり冷却性能が大事ですね・・・。
GPUもデスクトップの方では大方の性能は出せていそうです。これはゲームの画質に期待できそう。
逆に、パーツの性能が上がったことで消費電力の数値も上がりましたね・・・。毎月の電気代が増えるなあ・・・。
Property | ROG Strix | 自作デスクトップ | Change |
---|---|---|---|
CPU | Intel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz)) | AMD Ryzen 9 7950X3D (5,514 MHz (4,200 MHz)) | – |
CPU Score (Multi core) | 889 | 1,952 | 2.20 |
CPU Temperature (Multi core: ℃) | 90.0 | 72.7 | 0.81 |
CPU Power (Multi core: W) | 67.48 | 123.08 | 1.82 |
CPU Score (Single core) | 100 | 115 | 1.15 |
CPU Temperature (Single core: ℃) | 74.0 | 57.8 | 0.78 |
CPU Power (Single core: W) | 29.48 | 61.92 | 2.10 |
CPU MP Ratio (x) | 8.9 | 17.02 | 1.91 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz)) | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,805 MHz (2,295 MHz)) | – |
GPU Score | 10,628 | 24,555 | 2.31 |
GPU Temperature (℃) | 84 | 42 | 0.50 |
GPU Power (W) | 132.27 | 185.69 | 1.40 |
3DMark
次は、3DMarkによるテストを行っていきます。様々なケースでPCのベンチマークを取ることが出来ます。
テスト1:Steel Nomad
最初に行うテスト「Steel Nomad」は、クロスプラットフォームで、レイトレーシングを使用しない、高性能ゲーミングPC向けのベンチマークです。WindowsではDirectX 12 APIを使用します。描画する画質は4K(3840×2160)です。
テスト結果の比較です。
出力している映像の画質は同じなのでFPSによる比較になりますが、自作デスクトップの方が2.4倍も高いFPSを出せていました。4K画質で60FPS出れば上々ではないでしょうか。
Measured Machines
Property | ROG Strix | 自作デスクトップ |
---|---|---|
CPU | Intel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz)) | AMD Ryzen 9 7950X3D (5,539 MHz (4,200 MHz)) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz)) | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz)) |
Detailed Scores
Property | ROG Strix | 自作デスクトップ | Change |
---|---|---|---|
3DMark Score | 2611 | 6278 | + 140.4 % |
Graphics Score | 2611 | 6278 | + 140.4 % |
Graphics Test | 26.12 FPS | 62.78 FPS | + 140.4 % |
テスト2:CPU Profile
3DMark CPU Profileは、CPUベンチマーキングに新しいアプローチを導入します。単一のスコアを生成するのではなく、3DMark CPU Profileは、使用するコア数とスレッド数に応じて、CPUのパフォーマンスがどのように変化し、拡張されるかを示します。
テスト結果の比較です。
1スレッドのみの処理では10%の差しかありませんが、スレッドの数が増える毎にどんどん差が開いていって、16スレッドでは自作デスクトップの方が1.85倍も高い性能を発揮できていました。
Measured Machines
Property | ROG Strix | 自作デスクトップ |
---|---|---|
CPU | Intel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz)) | AMD Ryzen 9 7950X3D (5,539 MHz (4,200 MHz)) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz)) | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz)) |
Detailed Scores
Property | ROG Strix | 自作デスクトップ | Change |
---|---|---|---|
Max threads | 7913 | 14313 | +80.88% |
16 threads | 7281 | 13475 | +85.07% |
8 threads | 5477 | 7838 | +43.11% |
4 threads | 3370 | 4175 | +23.89% |
2 threads | 1857 | 2137 | +15.08% |
1 threads | 958 | 1071 | +11.80% |
テスト3:Fire Strike
Fire Strikeは、ゲーミングPC用のDirectX 11ベンチマークです。 Fire Strikeには、グラフィックスを2種類、物理演算を1種類、CPUとGPUの両方に負荷を掛けるコンバインテストの計4種類のテストが含まれています。2024-12-03時点ですと、けっこう古く軽めのテストになってしまっています。
テスト結果の比較です。
ROG Strixでも高いFPSが出ていますが、自作デスクトップだとその1.5~2倍のFPSを打ち出せています。このレベルの画質でアクションゲームを遊べる時代になったのですね・・・。
Measured Machines
Property | ROG Strix | 自作デスクトップ |
---|---|---|
CPU | Intel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz)) | AMD Ryzen 9 7950X3D (5,539 MHz (4,200 MHz)) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz)) | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz)) |
Detailed Scores
Test Category | ROG Strix | 自作デスクトップ | Change (%) |
---|---|---|---|
3DMark Score | 23 095 | 43 057 | +86.4% |
Graphics Score | 26 074 | 51 653 | +98.1% |
Physics Score | 23 518 | 37 147 | +58.0% |
Combined Score | 12 260 | 21 428 | +74.8% |
Graphics Test 1 | 122.70 FPS | 238.20 FPS | +94.1% |
Graphics Test 2 | 105.35 FPS | 212.43 FPS | +101.6% |
Physics Test | 74.66 FPS | 117.93 FPS | +58.0% |
Combined Test | 57.03 FPS | 99.67 FPS | +74.8% |
テスト4:Time Spy
先程行った「Steel Nomad」の前身、「Fire Strike」の後継のテストです。
Time Spyは、Windows 10を搭載したゲーミングPC用のDirectX 12ベンチマークテストです。 Time Spyには、グラフィックステストが2種類とCPUテストが1種類含まれています。
テスト結果の比較です。
全体的にスコアが上昇して、FPSが2.5倍以上になっています。CPUのみだと50FPS近く出せるようになったみたいですね。
Measured Machines
Property | ROG Strix | 自作デスクトップ |
---|---|---|
CPU | Intel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz)) | AMD Ryzen 9 7950X3D (5,539 MHz (4,200 MHz)) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz)) | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz)) |
Detailed Scores
Item | ROG Strix | 自作デスクトップ | Change |
---|---|---|---|
3DMark Score | 9,634 | 23,578 | + 144.74% |
Graphics Score | 9,807 | 26,336 | + 168.54% |
CPU Score | 8,761 | 14,799 | + 68.92% |
Graphics Test 1 | 65.00 FPS | 171.78 FPS | + 164.28% |
Graphics Test 2 | 55.42 FPS | 150.89 FPS | + 172.27% |
CPU Test | 29.44 FPS | 49.72 FPS | + 68.89% |
テスト5:Speed Way
Speed Wayは、Windows 10および11を実行するレイトレーシング対応のゲーミングPC用のDirectX 12 Ultimateベンチマークです。Speed Wayのエンジンは、DirectX 12 Ultimateがレイトレースゲームに持ってくる新機能を示すように構成されています。描画される画質はWQHD(2560 × 1440)です。
テスト結果の比較です。
レイトレーシングが必要な状況では、WQHDで70FPSが出せるようになりました。以前のノートPCだと30FPSも出せなかったんですね。レイトレーシングが使われるのであれば、映像の滑らかさも欲しいところです。
Measured Machines
Property | ROG Strix | 自作デスクトップ |
---|---|---|
CPU | Intel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz)) | AMD Ryzen 9 7950X3D (5,539 MHz (4,200 MHz)) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz)) | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz)) |
Detailed Scores
Item | ROG Strix | 自作デスクトップ | Change |
---|---|---|---|
3DMark Score | 2,775 | 7,009 | + 152.6% |
Graphics Score | 2,775 | 7,009 | + 152.6% |
Graphics Test | 27.76 FPS | 70.10 FPS | + 152.6% |
テスト6:Fire Strike Ultra
Fire Strike Ultraは、ゲーミングPC用のDirectX 11ベンチマークです。 先程紹介した通り、Fire Strikeにはグラフィックステストが2種類、物理演算テストが1種類、CPUとGPUの両方に負荷を掛けるコンバインテストが含まれています。しかしながら、レンダリング解像度が普通のものとは異なっています。レンダリング解像度が、1080pの4倍に相当する3840 × 2160 (4K UHD)に引き上げます。 4Kモニターは必須ではありませんが、グラフィックカードには少なくとも3GBのメモリが必要らしいです。
テスト結果の比較です。
先程のFire Strikeでは200FPSぐらい出せましたが、4K画質となると流石に手強いようですね・・・。(先程のFire Strikeの画質はFull HDでした。)自作デスクトップで実際に出せたFPSは、30~70ぐらいでした。ROG Strixだと10~50ぐらい。WQHDでもう少し滑らかにした方がゲーム体験は良いものになりそうです。
Measured Machines
Property | ROG Strix | 自作デスクトップ |
---|---|---|
CPU | Intel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz)) | AMD Ryzen 9 7950X3D (5,539 MHz (4,200 MHz)) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz)) | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz)) |
Detailed Scores
Item | ROG Strix | 自作デスクトップ | Change |
---|---|---|---|
3DMark Score | 6,954 | 15,275 | +119.7% |
Graphics Score | 6,791 | 15,426 | +127.2% |
Physics Score | 26,624 | 37,732 | +41.7% |
Combined Score | 3,607 | 7,770 | +115.4% |
Graphics Test 1 | 34.74 FPS | 84.89 FPS | +144.4% |
Graphics Test 2 | 25.68 FPS | 55.43 FPS | +115.9% |
Physics Test | 84.52 FPS | 119.78 FPS | +41.7% |
Combined Test | 16.78 FPS | 36.14 FPS | +115.4% |
テスト7:Steel Nomad Stress Test
先程行った「Steel Nomad」のテストには、「ストレステスト」も存在します。
このストレステストにより、長時間のゲーミングセッション中にPCのゲーミングパフォーマンスがどのように変化するかを簡単に確認できます。ストレステストは、標準システムのコンポーネント温度が安定する時間を確保するために、20分間実行されます。つまり、この20分間のテスト中に、PCがどれだけその性能を安定させられるかどうかを検証していくわけです。
「ストレステストを開始する前に、デバイスでベンチマークやゲームを実行していないことを確認してください。そうしないと、前のタスクによる熱が実行結果に影響を与える可能性があります。」という感じで、テストした方が良いようです。(今回はMSI Afterburnerを開いていましたが・・・。)
テスト結果の比較です。
ROG Strixでは合格できなかったテストを、自作デスクトップでは合格できています。「Stress test stability」が92.0~99.2 %のどこかに合格ラインが設定されているのでしょう。
「Stress test stability」は、「Best loop score」を「Worst loop score」で割った値になっています。自作デスクトップの構成にしたことで、全体的なスコアが上昇したことに加えて、安定して稼働できるようになったわけですね。処理ユニットは世代が新しくなる毎に安定動作していくというわけでしょうか。
Measured Machines
Property | ROG Strix | 自作デスクトップ |
---|---|---|
CPU | Intel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz)) | AMD Ryzen 9 7950X3D (5,539 MHz (4,200 MHz)) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz)) | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz)) |
Detailed Scores
Item | ROG Strix | 自作デスクトップ | Change |
---|---|---|---|
SteelNomad Stress test passed | 0 | 1 | – |
Stress test stability | 92.0 % | 99.2 % | +7.9 % |
Best loop score | 2,606 | 6,259 | +140.2 % |
Worst loop score | 2,397 | 6,211 | +159.1 % |
Stress test loops done | 20 | 20 | – |
テスト8:Nvidia DLSS
今回比較したPCは両方ともNVIDIA製のGPUを搭載しているので、DLSSに関するテストもしていきたいと思います。
NVIDIA DLSSの機能テストは、DLSS処理のパフォーマンスと画像品質をテストおよび比較するのに役立ちます。NVIDIA DLSS 機能テストを実行する時、DLSS 1、DLSS 2もしくはDLSS 3のいずれかを選択できます。
NVIDIAのGPUで利用できるDLSSは、AIを活用してフレーム間に新しいフレームを生成して、FPS性能を飛躍的に向上させます。バージョンが上がる毎に、対応するゲームが増えたり、その性能も向上しているようです。DLSS 3.0以上はGeForce RTX 40シリーズから利用できるみたいです。
今回は、GPUの性能を比較したいので、ROG StrixのGPUはDLSS 1で計測して(DLSS 1しか無い。)、自作デスクトップのGPUはDLSS 3で計測したいと思います。その代わり、4K画質の場合も追加で計測します。
テスト結果の比較です。
ROG Strixでは、DLSS 1ということもあって、オンにしても50FPSも出せていないようでした。しかし、自作デスクトップのGPUでDLSS 3をオンにすることで、およそ2.8~3.6倍のFPSを出せるようになりました。DLSS 3を利用することで、4K画質でも120FPSが出せるようになるわけですね。こりゃあいいぞ・・・。
Measured Machines
Property | ROG Strix(WQHD) | 自作デスクトップ(WQHD) | 自作デスクトップ(4K) |
---|---|---|---|
CPU | Intel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz)) | AMD Ryzen 9 7950X3D (5,514 MHz (4,200 MHz)) | AMD Ryzen 9 7950X3D (0 MHz (4,200 MHz)) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz)) | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,805 MHz (2,295 MHz)) | NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,295 MHz (2,295 MHz)) |
Detailed Scores
Property | ROG Strix(WQHD) | 自作デスクトップ(WQHD) | 自作デスクトップ(4K) |
---|---|---|---|
DLSS off | 31.88 FPS | 79.78 FPS | 38.51 FPS |
DLSS on | 43.37 FPS | 225.26 FPS | 141.35 FPS |
まとめ
今回は、2年前に40万円で買ったノートPCと、その2年後に40万円で自作したゲーミングデスクトップのベンチマークを計測して比較していきました。
以下、本記事のまとめです。
- やはり、PCをちゃんと冷ませるかどうかで、性能は大きく変化する。
- CPUおよぎGPUの性能が、1.5~3倍ぐらいに向上して安定稼働するようになったが、消費電力も1.4~2倍に増えた。
- AMD Ryzen 9 7950X3DとNVIDIA GeForce RTX 4080 SUPERの構成だと、WQHD(2560 × 1440)画質のレイトレースゲームでは、70FPSぐらい出せる。
- GeForce RTX 40シリーズからはDLSS 3を利用できて、ゲーム性能が大きく向上する。
- DLSS 3を利用すると、4K画質で40FPS出せていなかったものが140FPS出せるようになる。
次回は、実際に色々なゲームを起動した時のベンチマークを計測していきたいと思います。
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おしまい
DLSS スゲエエエ
これは早くゲームしたいですね。
以上になります!
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