40万円で手に入れた2つのPCの性能のベンチマークを比較する(第1回:3DMarkとCinebench)

Activity

はじまり

リサちゃん
リサちゃん

組み立てが終わったなあ。

ペンギン
ペンギン

じゃあPCを試すか。

※当ページはアフィリエイト広告を利用しています。

PCの性能をまとめておきたい。

今回、初めて自作したPCを使ってベンチマークテストやらゲームのFPSの比較結果を記録しておきました。以前に同じぐらいの価格で購入して使っていたゲーミングノートPCからどれぐらい性能が向上したのかを検証しています。

2年前に40万円で買ったノートPCと、その2年後に40万円で自作したゲーミングデスクトップのベンチマークを計測して比較した記事です。

PCの構成

今回比較していく2台のPCの構成はこれらで行きます。

エントリーナンバー1番、「ROG Strix SCAR 17 G733ZX-I9R3080T」です。ゲーミングノートPCです。2022年に新品で¥399,800で購入しました。

ROG Strix Scar 17 (2022) G733
描かれるフレーム数が増えた最新の2022 ROG Strix SCARなら、たくさんのゲームに勝利できます。最大55WのCPUインテル® Core™ i9-12900Hと最大150WのTGPを備えたNVIDIA® GeForce RTX™ ...
PartProduct
GPUNVIDIA GeForce RTX™ 3080 Ti Laptop
CPUIntel Core™ i9-12900H
MotherboardASUSTeK Computer Inc. G733ZX 1.0
RAMSK Hynix HMCG78MEBSA095N (16GB x2)
SSD分からん。(1TB)
OSWindows 11 Home

エントリーナンバー2番、最近組んだ自作デスクトップゲーミングPCです。パーツのあれこれの内容は以下の通りで、全て2024年に購入して合計金額が¥425,402でした。

PartProductPrice
GPUNVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER192,891
CPUAMD Ryzen 9 7950X3D104,980
MotherboardB650 Steel Legend WiFi27,480
RAMADATA_XPG_LANCER_RGB_AX5U6400C3216G-DCLARWH (16GB x2)23,980
SSDKIOXIA 内蔵 SSD 2TB NVMe M.2 Type 2280 EXCERIA PLUS G3 SSD-CK2.0N4PLG3N (2TB)17,780
Power Supply UnitKRPW-GA850W/90+/WHITE14,273
CPU CoolerDEEPCOOL AK620 DIGITAL WH R-AK620-WHADMN-G10,480
Case FanDEEP COOL FK120 R-FK120-BKNPF1-G-1 x21,376
PC CaseAntec FLUX16,980
OSWindows 11 Home15,182

エントリーナンバー2番の自作PCの、各パーツを選ぶ過程は、別の記事に載せておきました。よければご参考いただければと思います。

組み立ての過程は、別の記事に載せておきました。ハードウェア面の参考にどうぞ。

パーツ毎の性能値の比較

それでは性能を比較していきましょう。

まずは、パーツ毎に各メーカーから公表されている値を比較します。CPU-Zから手に入れた情報もあります。

CPU

CPUは、2年前はIntel Coreシリーズ、その2年後はAMD Ryzenシリーズとしています。

自作デスクトップが積んでいるCPUの方が、コア数、スレッド数、クロック周波数など、殆どの指標において向上しています。そこに加えてTDPも2倍以上に増えていますが、デスクトップの最大の利点と言ってもいい排熱性能は仕上げたつもりなので、おそらくCPU本来の能力がちゃんと引き出されて、より高いパフォーマンスを出せると思います。あと、L3キャッシュの容量も24MBから128MBに増えました。ここが増えたのでかなりゲーム性能が上がりそうです。

ROG Strix自作デスクトップ
CPUIntel® Core™ i9-12900HAMD Ryzen™ 9 7950X3D
発売日2022年第1四半期2023年1月
プラットフォームモバイルデスクトップ
コア数14(パフォーマンスコア:6、効率コア:8)16
スレッド数2032
ベースクロック周波数3.8 GHz(効率コア)4.2 GHz
最大ブーストクロック周波数最大5.0 GHz(パフォーマンスコア)最大5.7 GHz
L1キャッシュ1 MB
L2キャッシュ16 MB
L3キャッシュ24 MB128 MB
製造プロセスIntel 7 (FinFET)TSMC 5nm FinFET
TDP(熱設計電力)45 W120 W
メモリタイプDDR5-4800、DDR4-3200、LPDDR5-5200、LPDDR4x-42672x1R DDR5-5200、2x2R DDR5-5200、4x1R DDR5-3600、4x2R DDR5-3600
最大メモリサイズ64 GB128 GB
内蔵グラフィックスIntel® Iris® Xe GraphicsAMD Radeon™ Graphics
グラフィックス最大周波数1.45 GHz2.2 GHz
PCI ExpressバージョンPCIe 4.0PCIe 5.0
ソケットFCBGA1744AM5
最大動作温度100°C89°C

RAM

ROG Strixの方のメモリ性能はこの公式ページから確認しました。どちらもDRAMの製造はSK Hynixですが、自作デスクトップPCの方が、CAS Latencyおよびクロック周波数が向上しています。

ROG Strix自作デスクトップ
Part NumberHMCG78MEBSA095NAX5U6400C3216G-DCLARWH
Module Manuf.SK HynixA-DATA
DRAM Manuf.SK HynixSK Hynix
Capacity16GB x216GB x2
Speed (MT/s)48006400
Memory Timing40-39-3932-39-39
DRAM TypeDDR5DDR5
Module TypeSO-DIMMUDIMM
Voltage (V)1.101.35

GPU

GPUも、ノートPCから自作デスクトップになって、CPUと同様に殆どの性能が向上しています。CUDAコアやクロック周波数が1.4~2倍に向上して、VRAMもGDDR6Xになって帯域幅が上昇しているようです。

デスクトップ用のGeForce RTX 3080と比べても全体的な性能がかなり向上しています。

ROG Strix– (参考)自作デスクトップ
GPUGeForce RTX 3080 Ti Laptop GPUGeForceRTX 3080GeForce RTX 4080 SUPER
CUDA Core7424870410240
Shader Core (TFLOPS)52
Ray-Tracing Core (TFLOPS)121
Tensor Core (AI TOPS)836
Boost Clock (GHz)1.591.712.55
Base Clock (GHz)1.1251.26 / 1.442.29
Memory TypeGDDR6GDDR6XGDDR6X
Video Random Access Memory (dedicated: GB)1612 / 1016
Memory Interface Width (Bit)384 / 320256
Max GPU Temperature (C)9390
Average Power Consumption (W)246
System Requirements Power (W)750750750

SSDは片方が特定できなかったので比較はしません。

CrystalDiskMark

まずはSSDの性能から見ていきます。デフォルト設定の「5 1GiB」で測定しました。

それでは、エントリーナンバー1番、「ROG Strix SCAR 17 G733ZX-I9R3080T」(2022年)です。

次に、エントリーナンバー2番、自作デスクトップゲーミングPC(2024年)です。

あれぇ、デスクトップの方が弱くないか・・・?

シーケンシャルリード(SEQ1M)ではROG Strixが大幅に高速。特にマルチスレッド(Q8T1)での読み込み性能の差が顕著です。

自作デスクトップは書き込み性能、特にSEQ1Mでのマルチスレッドライト(Q8T1)でROG Strixを上回っています。

ランダムアクセス(RND4K)では、両者の性能差は比較的少ないですね。ゲームのワールド生成はROG Strixの方が速かったりするんでしょうかね? ゲームのセーブ作業は自作デスクトップの方が速そう。

テスト項目ROG Strix (MB/s)自作デスクトップ (MB/s)増減値 (MB/s)
SEQ1M Q8T1 Read6802.645049.60-1753.04
SEQ1M Q8T1 Write2230.183949.011718.83
SEQ1M Q1T1 Read3630.202934.34-695.86
SEQ1M Q1T1 Write2214.473912.131697.66
RND4K Q32T1 Read743.80700.83-42.97
RND4K Q32T1 Write601.61374.84-226.77
RND4K Q1T1 Read58.1253.05-5.07
RND4K Q1T1 Write268.01264.47-3.54

Cinebench + Hardware Monitor

新しい方が負けてるって、なんか不穏な始まり方ですね・・・。まあ、気を取り直して次の計測に参りましょう。

次は、CinebenchでCG画像のレンダリング性能を見てみます。CPUのシングルコア、CPUのマルチコア、GPUの3種類で計測します。そして、その間のCPUとGPUの状態をHardware Monitorでモニタリングしていきます。

ROG Strixのテスト

まずは古いノートPCの方からです。CPUのマルチコアによるレンダリングでは、CPUの温度は90℃周辺を推移しました・・・。全然排熱できてない・・・。

CPUのシングルコアの方では、マルチコアほどCPUの温度は上がりませんでした。CPUのレンダリングスコアはこんな感じです。

そしたら最後に、GPUによるレンダリングテストです。GPUも相変わらず高い温度を推移しています・・・。

GPUのレンダリングスコアが出ました。ふむふむ、なるほどです。

自作デスクトップのテスト

次に、新しいデスクトップPCのテストです。初めはCPUのマルチコアによるレンダリングテストで、CPUの温度は80℃後半以下を推移しました。まあ問題ないレベルではないでしょうか。

CPUのシングルコアによるレンダリングテストのスコアが出ました。なんか数字が増えたような・・・。

そして、GPUのレンダリングテストです。50℃周辺を推移していて、かなりちゃんと冷ませていますね。

GPUのレンダリングのスコアが出ました。かなり数字が増えたような・・・。

CinebenchおよびHardware Monitorの結果の比較

以下が、CinebenchおよびHardware Monitorの測定結果を比較した表です。

パーツの性能が上がったことも然り、ちゃんと冷却されているおかげでそのパーツの性能をしっかり引き出せていることが窺えます。

古いノートPCの方も一応、Core i9ですからね。なのに、マルチコアのスコアは2倍の差が付いています。あまりチップの温度が上がらないシングルコアのテストではあまり差が付いていませんね。やはり冷却性能が大事ですね・・・。

GPUもデスクトップの方では大方の性能は出せていそうです。これはゲームの画質に期待できそう。

逆に、パーツの性能が上がったことで消費電力の数値も上がりましたね・・・。毎月の電気代が増えるなあ・・・。

PropertyROG Strix自作デスクトップChange
CPUIntel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz))AMD Ryzen 9 7950X3D​ (5,514 MHz (4,200 MHz))
CPU Score (Multi core)8891,9522.20
CPU Temperature (Multi core: ℃)90.072.70.81
CPU Power (Multi core: W)67.48123.081.82
CPU Score (Single core)1001151.15
CPU Temperature (Single core: ℃)74.057.80.78
CPU Power (Single core: W)29.4861.922.10
CPU MP Ratio (x)8.917.021.91
GPUNVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz))NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,805 MHz (2,295 MHz))
GPU Score10,62824,5552.31
GPU Temperature (℃)84420.50
GPU Power (W)132.27185.691.40

3DMark

次は、3DMarkによるテストを行っていきます。様々なケースでPCのベンチマークを取ることが出来ます。

テスト1:Steel Nomad

最初に行うテスト「Steel Nomad」は、クロスプラットフォームで、レイトレーシングを使用しない、高性能ゲーミングPC向けのベンチマークです。WindowsではDirectX 12 APIを使用します。描画する画質は4K(3840×2160)です。

テスト結果の比較です。

出力している映像の画質は同じなのでFPSによる比較になりますが、自作デスクトップの方が2.4倍も高いFPSを出せていました。4K画質で60FPS出れば上々ではないでしょうか。

Measured Machines

PropertyROG Strix自作デスクトップ
CPUIntel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz))AMD Ryzen 9 7950X3D​ (5,539 MHz (4,200 MHz))
GPUNVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz))NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz))

Detailed Scores

PropertyROG Strix自作デスクトップChange
3DMark Score26116278+ 140.4 %
Graphics Score26116278+ 140.4 %
Graphics Test26.12 FPS62.78 FPS+ 140.4 %

テスト2:CPU Profile

3DMark CPU Profileは、CPUベンチマーキングに新しいアプローチを導入します。単一のスコアを生成するのではなく、3DMark CPU Profileは、使用するコア数とスレッド数に応じて、CPUのパフォーマンスがどのように変化し、拡張されるかを示します。

テスト結果の比較です。

1スレッドのみの処理では10%の差しかありませんが、スレッドの数が増える毎にどんどん差が開いていって、16スレッドでは自作デスクトップの方が1.85倍も高い性能を発揮できていました。

Measured Machines

PropertyROG Strix自作デスクトップ
CPUIntel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz))AMD Ryzen 9 7950X3D​ (5,539 MHz (4,200 MHz))
GPUNVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz))NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz))

Detailed Scores

PropertyROG Strix自作デスクトップChange
Max threads791314313+80.88%
16 threads728113475+85.07%
8 threads54777838+43.11%
4 threads33704175+23.89%
2 threads18572137+15.08%
1 threads9581071+11.80%

テスト3:Fire Strike

Fire Strikeは、ゲーミングPC用のDirectX 11ベンチマークです。 Fire Strikeには、グラフィックスを2種類、物理演算を1種類、CPUとGPUの両方に負荷を掛けるコンバインテストの計4種類のテストが含まれています。2024-12-03時点ですと、けっこう古く軽めのテストになってしまっています。

テスト結果の比較です。

ROG Strixでも高いFPSが出ていますが、自作デスクトップだとその1.5~2倍のFPSを打ち出せています。このレベルの画質でアクションゲームを遊べる時代になったのですね・・・。

Measured Machines

PropertyROG Strix自作デスクトップ
CPUIntel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz))AMD Ryzen 9 7950X3D​ (5,539 MHz (4,200 MHz))
GPUNVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz))NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz))

Detailed Scores

Test CategoryROG Strix自作デスクトップChange (%)
3DMark Score23 09543 057+86.4%
Graphics Score26 07451 653+98.1%
Physics Score23 51837 147+58.0%
Combined Score12 26021 428+74.8%
Graphics Test 1122.70 FPS238.20 FPS+94.1%
Graphics Test 2105.35 FPS212.43 FPS+101.6%
Physics Test74.66 FPS117.93 FPS+58.0%
Combined Test57.03 FPS99.67 FPS+74.8%

テスト4:Time Spy

先程行った「Steel Nomad」の前身、「Fire Strike」の後継のテストです。

Time Spyは、Windows 10を搭載したゲーミングPC用のDirectX 12ベンチマークテストです。 Time Spyには、グラフィックステストが2種類とCPUテストが1種類含まれています。

テスト結果の比較です。

全体的にスコアが上昇して、FPSが2.5倍以上になっています。CPUのみだと50FPS近く出せるようになったみたいですね。

Measured Machines

PropertyROG Strix自作デスクトップ
CPUIntel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz))AMD Ryzen 9 7950X3D​ (5,539 MHz (4,200 MHz))
GPUNVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz))NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz))

Detailed Scores

ItemROG Strix自作デスクトップChange
3DMark Score9,63423,578+ 144.74%
Graphics Score9,80726,336+ 168.54%
CPU Score8,76114,799+ 68.92%
Graphics Test 165.00 FPS171.78 FPS+ 164.28%
Graphics Test 255.42 FPS150.89 FPS+ 172.27%
CPU Test29.44 FPS49.72 FPS+ 68.89%

テスト5:Speed Way

Speed Wayは、Windows 10および11を実行するレイトレーシング対応のゲーミングPC用のDirectX 12 Ultimateベンチマークです。Speed Wayのエンジンは、DirectX 12 Ultimateがレイトレースゲームに持ってくる新機能を示すように構成されています。描画される画質はWQHD(2560 × 1440)です。

テスト結果の比較です。

レイトレーシングが必要な状況では、WQHDで70FPSが出せるようになりました。以前のノートPCだと30FPSも出せなかったんですね。レイトレーシングが使われるのであれば、映像の滑らかさも欲しいところです。

Measured Machines

PropertyROG Strix自作デスクトップ
CPUIntel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz))AMD Ryzen 9 7950X3D​ (5,539 MHz (4,200 MHz))
GPUNVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz))NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz))

Detailed Scores

ItemROG Strix自作デスクトップChange
3DMark Score2,7757,009+ 152.6%
Graphics Score2,7757,009+ 152.6%
Graphics Test27.76 FPS70.10 FPS+ 152.6%

テスト6:Fire Strike Ultra

Fire Strike Ultraは、ゲーミングPC用のDirectX 11ベンチマークです。 先程紹介した通り、Fire Strikeにはグラフィックステストが2種類、物理演算テストが1種類、CPUとGPUの両方に負荷を掛けるコンバインテストが含まれています。しかしながら、レンダリング解像度が普通のものとは異なっています。レンダリング解像度が、1080pの4倍に相当する3840 × 2160 (4K UHD)に引き上げます。 4Kモニターは必須ではありませんが、グラフィックカードには少なくとも3GBのメモリが必要らしいです。

テスト結果の比較です。

先程のFire Strikeでは200FPSぐらい出せましたが、4K画質となると流石に手強いようですね・・・。(先程のFire Strikeの画質はFull HDでした。)自作デスクトップで実際に出せたFPSは、30~70ぐらいでした。ROG Strixだと10~50ぐらい。WQHDでもう少し滑らかにした方がゲーム体験は良いものになりそうです。

Measured Machines

PropertyROG Strix自作デスクトップ
CPUIntel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz))AMD Ryzen 9 7950X3D​ (5,539 MHz (4,200 MHz))
GPUNVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz))NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz))

Detailed Scores

ItemROG Strix自作デスクトップChange
3DMark Score6,95415,275+119.7%
Graphics Score6,79115,426+127.2%
Physics Score26,62437,732+41.7%
Combined Score3,6077,770+115.4%
Graphics Test 134.74 FPS84.89 FPS+144.4%
Graphics Test 225.68 FPS55.43 FPS+115.9%
Physics Test84.52 FPS119.78 FPS+41.7%
Combined Test16.78 FPS36.14 FPS+115.4%

テスト7:Steel Nomad Stress Test

先程行った「Steel Nomad」のテストには、「ストレステスト」も存在します。

このストレステストにより、長時間のゲーミングセッション中にPCのゲーミングパフォーマンスがどのように変化するかを簡単に確認できます。ストレステストは、標準システムのコンポーネント温度が安定する時間を確保するために、20分間実行されます。つまり、この20分間のテスト中に、PCがどれだけその性能を安定させられるかどうかを検証していくわけです。

「ストレステストを開始する前に、デバイスでベンチマークやゲームを実行していないことを確認してください。そうしないと、前のタスクによる熱が実行結果に影響を与える可能性があります。」という感じで、テストした方が良いようです。(今回はMSI Afterburnerを開いていましたが・・・。)

テスト結果の比較です。

ROG Strixでは合格できなかったテストを、自作デスクトップでは合格できています。「Stress test stability」が92.0~99.2 %のどこかに合格ラインが設定されているのでしょう。

「Stress test stability」は、「Best loop score」を「Worst loop score」で割った値になっています。自作デスクトップの構成にしたことで、全体的なスコアが上昇したことに加えて、安定して稼働できるようになったわけですね。処理ユニットは世代が新しくなる毎に安定動作していくというわけでしょうか。

Measured Machines

PropertyROG Strix自作デスクトップ
CPUIntel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz))AMD Ryzen 9 7950X3D​ (5,539 MHz (4,200 MHz))
GPUNVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz))NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,730 MHz (2,295 MHz))

Detailed Scores

ItemROG Strix自作デスクトップChange
SteelNomad Stress test passed01
Stress test stability92.0 %99.2 %+7.9 %
Best loop score2,6066,259+140.2 %
Worst loop score2,3976,211+159.1 %
Stress test loops done2020

テスト8:Nvidia DLSS

今回比較したPCは両方ともNVIDIA製のGPUを搭載しているので、DLSSに関するテストもしていきたいと思います。

NVIDIA DLSSの機能テストは、DLSS処理のパフォーマンスと画像品質をテストおよび比較するのに役立ちます。NVIDIA DLSS 機能テストを実行する時、DLSS 1、DLSS 2もしくはDLSS 3のいずれかを選択できます。

NVIDIAのGPUで利用できるDLSSは、AIを活用してフレーム間に新しいフレームを生成して、FPS性能を飛躍的に向上させます。バージョンが上がる毎に、対応するゲームが増えたり、その性能も向上しているようです。DLSS 3.0以上はGeForce RTX 40シリーズから利用できるみたいです。

今回は、GPUの性能を比較したいので、ROG StrixのGPUはDLSS 1で計測して(DLSS 1しか無い。)、自作デスクトップのGPUはDLSS 3で計測したいと思います。その代わり、4K画質の場合も追加で計測します。

テスト結果の比較です。

ROG Strixでは、DLSS 1ということもあって、オンにしても50FPSも出せていないようでした。しかし、自作デスクトップのGPUでDLSS 3をオンにすることで、およそ2.8~3.6倍のFPSを出せるようになりました。DLSS 3を利用することで、4K画質でも120FPSが出せるようになるわけですね。こりゃあいいぞ・・・。

Measured Machines

PropertyROG Strix(WQHD)自作デスクトップ(WQHD)自作デスクトップ(4K)
CPUIntel Core i9-12900H Processor (4,988 MHz (2,500 MHz))AMD Ryzen 9 7950X3D​ (5,514 MHz (4,200 MHz))AMD Ryzen 9 7950X3D​ (0 MHz (4,200 MHz))
GPUNVIDIA GeForce RTX 3080 Ti (notebook) (1x Off) (1,867 MHz (975 MHz))NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,805 MHz (2,295 MHz))NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER (1x Off) (2,295 MHz (2,295 MHz))

Detailed Scores

PropertyROG Strix(WQHD)自作デスクトップ(WQHD)自作デスクトップ(4K)
DLSS off31.88 FPS79.78 FPS38.51 FPS
DLSS on43.37 FPS225.26 FPS141.35 FPS

まとめ

今回は、2年前に40万円で買ったノートPCと、その2年後に40万円で自作したゲーミングデスクトップのベンチマークを計測して比較していきました。

以下、本記事のまとめです。

  • やはり、PCをちゃんと冷ませるかどうかで、性能は大きく変化する。
  • CPUおよぎGPUの性能が、1.5~3倍ぐらいに向上して安定稼働するようになったが、消費電力も1.4~2倍に増えた。
  • AMD Ryzen 9 7950X3DとNVIDIA GeForce RTX 4080 SUPERの構成だと、WQHD(2560 × 1440)画質のレイトレースゲームでは、70FPSぐらい出せる。
  • GeForce RTX 40シリーズからはDLSS 3を利用できて、ゲーム性能が大きく向上する。
  • DLSS 3を利用すると、4K画質で40FPS出せていなかったものが140FPS出せるようになる。

次回は、実際に色々なゲームを起動した時のベンチマークを計測していきたいと思います。

40万円で手に入れた2つのPCの性能のベンチマークを比較する(第2回:SatisfactoryやGhost of Tsushimaなど)
Core-i9 12900HとGeForce RTX 3080 Ti Laptop GPUによるノートPCと、Ryzen 9 7950X3DとGeForce RTX 4080 SUPERによるゲーミングデスクトップのゲーム画質やFPSを比較した記事です。

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おしまい

リサちゃん
リサちゃん

DLSS スゲエエエ

ペンギン
ペンギン

これは早くゲームしたいですね。

以上になります!

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